
塾アルゴ/杉浦一行先生
業態変更した経緯や動機
1981年から地元に密着した学習塾として営業しておりました。先代の頃から、特にチラシもうたず、営業活動は保護者の口コミのみで長年やっていました。ところがコロナを経て、保護者同士のコミュニティの減少や、生徒の通い控え、教育系動画の台頭で塾生がかなり減ってしまったのです。従来のクラス授業と個別授業の併設では、空きゴマの発生や、講師と生徒のバランスがとりにくい状況でした。赤字のコマが発生している状態でした。会社としてもこのままではまずいと考え、現代表と話し合い、社員1人で運営できるミニマムな塾にするという結論に至りました。もともと先生のキャラクターや面倒見の良さを売りにしていたこともあり、どういった指導をしていこうかという悩みが生まれました。そこで、様々な個別授業を見学・体験をすることで形が見えてきました。それが、個別指導・自立指導の併用の形です。自立指導だけではなかなか成績が上がらないという声もおおかったので、わからないところをきちんと質問できる自立型を考えました。そしてたどり着いたのがAssistです。Assistで授業の半分は自立型、小テストや宿題等は先生が直接指導することで対面授業というように活用しています。周りの個別塾よりも安価で、良い授業を提供したいと考えてこの形をとることにしました。

変更にあたっての保護者・生徒への説明、継続率
3月から新学年をスタートするにあたって、1月中に生徒への説明および体験を実施。あまり体験の希望者はいませんでした。在塾生の30%ほどです。
保護者へは、12~1月中に告知し、2月に行われる継続面談の中で決めていただくようにしました。きちんとメリットとデメリットを提示して、判断をしてもらうようにしました。
結果的には、自立型にすることで、継続しないと表明されたかたは4名でした。継続率は93%となります。ほとんどの方が、先生が言うなら大丈夫でしょうと言ってくれたのが印象的でした。
自立型指導に変更して運営面や生徒指導で変化したこと
運営面では、勉強を教える以外にこんなにも仕事があったのかとバックオフィス業務に驚いています。もともと社員が多かった教室でしたが、今回のリニューアルを機に私一人で運営できるように整えたつもりでした。かなり計算外のことが多く、まだまだてんやわんやしています。今後の課題ではありますが、教室としてちゃんとテンプレートができあがれば様々なことに目を向けられると思います。生徒指導に関しても、きちんと時間をとって向き合えるようになると思います。生徒を見ていると今までの生徒に比べて見える勉強時間は増えています。家での学習時間をもう少しコントロールできればかなり学力は伸ばせると思います。生徒からは、何をやればいいかが明確なのが良いという感想もありました。保護者からは、最初不安だったが自分のこどもにはあっていたとおっしゃっていただけました。こういった意見からも業態変更は正しかったのかなと感じています。

今後の展望
新年度の集客が毎年こわいので、小学→中学→高校の一貫教育を確立して、長年通っていただけるように運営していきたいと考えています。自立指導ではありますが、温かみのある教室運営を目指していきます。サードプレイスとしての塾が実現できると考えているので、自分でも今後の発展が楽しみです。